Wakakoさんによる『ホピ物語』朗読会に参加してきました。
観光客であふれる小町通りを避け、八幡宮の前まで歩き、人と人力車が行き交う横断歩道の真ん中で、杜に軽く会釈。それから、人と車の波から外れて歩いて歩いていくと、静かな住宅地の間に、懐かしさを覚える「カジュ・アート・スペース」がありました。
朗読にこの佇まいがぴったりと、Wakakoさんのお知り合いが3ヶ月ほど前にセッティングしてくださり、期も満ちて、約30名の方々が集まられました。ここの守り人である染色家の田中さんは、「あちこちとイベントが重なるこの日に、ここに集ってくださった奇跡に感謝します」とお話されました。
ほんとにそうです!
さて、『生命の始まりから浄化の日まで ~ホピ物語~』は14章から成り、朗読は休みを挟まず3時間。ちょっと構えてしまう長さです。でも、時間の長さを感じさせないのです。
今日はお母さんと一緒に来られたお子さんもいらっしゃっていて、途中、「長いね」と小声でお母さんに話しかけるのが聞こえてきて、思わず顔がほころびました。でも、部屋から出ていくでもなく、最後までともにいてくださったのは、嬉しかったです。
庭では小鳥がさえずりをはじめてくれてたし、リスもきていたみたい。ときおり、庭に陽が差し込み、あるがままの兄弟姉妹は呼応してくれていたようでした。
「予想以上に来てくださったので、三部屋続きの畳の間になりました」なので、少し喉を痛めているらしかったWakakoさんも、みなさんに届くようにと、少し声を大きくされたようです。でも、それが、聴く者には力強く、声のもつ不思議な力を、よりいっそう感じさせてくれたようです。
後半は鼻水をすする音があちこちから聞こえ、口述者ダン・カチョンバから朗読者Wakakoさんを通して、母なる大地の私たちへの慈愛がハートを、何かしらはわからないけど、たしかに震わせていたのでした。
(写真撮影:加田務さん)
「だが、あなたがわたしのこの加護のうでを振り解き、自分自身を滅ぼしていくのを見る時、わしのハートは悲しみにくれる。
母親である地球の胸で、あなたたちは養われているというのに、その母親があまりの重病に、もはや混ざりけの一切ないものを、あなたがたに与えることができなくなっているのだ」
このホピの教えの口述記録は、1987年の初版から版を重ね、現在は11刷目となります。500部ずつなんとか出し続けてきました。「教えに値段をつけて売ってはいけない」という口述者ダンの遺志を尊重して、ご寄付でお分けしてきた冊子です。
この30年の歩みが頭をよぎりましたが、今日は、出し続けてほんとうによかった、そう思えた日でした。
こんな貴重な言葉は引き継いでいかなければ、と。
Wakakoさんという読み手を得て、光が当てられました。頭とハートをひとつにして、メッセージを届けていきたい、ああ、このことだな、とあらためてまた思えました。
3時間の朗読を、精魂込め、祈りをもって語ってくださっているWakakoさん、ほんとうにありがとう!
今回は私が主催者ではないのですが、縁あってお集まりくださったみなさまに感謝いたします。ありがとうございました! 素敵なスペース、そして、お繋ぎくださってありがとう!
そうそう、『ホピの予言』DVDブック制作へのご支援もよろしくお願いします!
【追記】
朗読者Wakakoさんのブログに、
朗読会に参加なさった皆様の声が掲載されています。
わかこのブログ