2月11日に行われた「未来へ続く道 2018」イベントでは、宮崎駿『シュナの旅』に併せて、「日本の種子(たね)を守る会」のリーフレット100枚を用意しました。
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『シュナの旅』のラジオドラマを脚色した雪さんは、宮崎駿さんとはルパン3世を通して接点があったらしい。この物語は、チベット民話を元にした、種を取り戻しに行くシュナの命がけの旅のお話。
昨年、主要農産物種子法の廃止が可決され、いよいよ3月末日で廃止されようとしています。米・麦・大豆などの主要農産物の安定供給するために定められていた種子法の廃止?何が起ころうとしているのでしょうか?
種って、いのち、でしょ? 先祖代々、自然風土と共にに育まれてきた、誰のものでもない共有のいのちのもと。それを守る法制度がなくなるとは、何を意味しているのでしょう。新しい法制度はどういう内容なのでしょうか。
ホピの教えの口述記録『生命の始まりから浄化の日まで』は、次のようなグレイトスピリットの言葉で始まります。
種を植えつけるための一本の棒と
トウモロコシだけが
わたしの持っているすべてのものだ。
もしおまえたちが
わたしのように暮らすのを
喜びとするならば
わたしとここで暮らすがよい
大地に種を蒔き、おひさま、水、小さな生き物たち、風たちの妙なる働き合いに育まれ、そして、また実って種となる、そんないのちの巡り。そのいのちの種が危ない、という農業者からの声が聞こえてきています。種採りはできず、高騰した種を毎年買わねばならいと。
ライブとトークでコラボした海老原よしえちゃんも、3月20日に、伊那で種子法廃止を考えるための映画上映&講演を予定しているそうで、彼女からもその話が出ました。
用意した『シュナの旅』10冊も、リーフレット100枚のほとんどが、旅立っていきました。
「このことが、今、いちばん心配なんです」
そう言って話かけてくださった女性も、いらっしゃいました。
私たちの内にある「ホピの種」とともに、私たちの肉体・精神を育んでくれる穀物、野菜の種が、企業、国家によって抜き取られてしまわぬよう、眼をしっかりと見開いていかねばと思うのです。