報告会の始まりは、Sun Sistersのお二人による奉納舞から始まりました。
クムフラのアユミ ケカマイカマルコアさんによる古代フラは、太陽に縁のある半神半人のマウイが住んでいたと言われるマウイ島のカウイキを讃える曲。そして、現代フラは、子どもたちへの慈愛を謳いあげた「童神」。太陽、月、天、そして母の祈りが込められていて、ほんとにこの会にぴったりでした。
続く、オイリュトミストのはたりえさんは、ルルドの奉納のためにベルギー在住のヴァイオリニストが奏でる300歳のバロックヴァイオリンの曲に合せた舞でした。そして、12月9日という日付もまた、聖母マリアが何度も出現したというルルドにとって、記念すべき日だったそうなのです。ほんとうに神界を舞う天女のような美しさでした。
お二人のお話の中で、私が印象に残っていることをご紹介します。
まず、りえさんが、日本シュタイナー学校協会の代表をなさり、シュタイナー教育に長年携わってこられて、子どもたちがどのように育ち、変化していくかを目の当たりにされてきた経験から紡ぎだされる言葉に尊さを感じました。人と世界と、宇宙の動きが繋がっており、惑星が人のうちに在る、そのまなざしを取り戻さなければ、人間は崩壊するのでは、というお話は、アメリカインディアンの世界観、思想に通じるものでしたが、それ以上に、何か大きな愛に包まれている、そんな感覚を覚えたのです。
あゆみさんからは、モンセラートの黒マリア様の上に鳩が飛んでいた、というお話。今回、始めてお聴きしたことです。私は気付かなかった、、、彼女は、神々しく輝くマリアさまと出会われた経験がおありで、ぜひ、モンセラートの黒マリアさまにお会いしに行きましょう、という流れになったのです。彼女にとって、穏やかな平安さのあるところに、いつも鳩の存在があったそうで、黒マリア様と鳩との出会いは、格別、彼女に得心をもたらしてくれたようです。
ノアの洪水が引いて、オリーブの枝をくわえて箱船に戻ってきた鳩。それは、神と人間の和解を示し、平和な世界を共に築いていくという平和を象徴しているのですね。鳩、とはそんな意味合いをもっていたのですね、あゆみさん!
そして、実はもうお一人のSun Sistersりかさん。当日はきっちりとタイムキーパーを務めてくださいました。彼女は鍼灸師さんですが、平和運動家であり反核活動家という顔もお持ちで、しかも、ご主人は、土方三洋というペンネームで、神智学のアリス・ベイリー(1880年~1949年)の翻訳を一手になさっておられる方です。ベイリーは、当時、うお座の時代からみずがめ座の時代への移行を始めて主張された神秘主義の著作家です。
りかさんとの出会い(正しくは再会です!)は、りえさん、あゆみさんとの出会いと相まって、モンセギュール→太陽のシンボル→カタリ派→マグダラのマリア→黒マリア→モンセラート→マイトレーヤ→弥勒菩薩と私を導いてくれることになったのです。
最後に、ナルボンヌでの国際反核キャンプにSun Sistersを誘ってくださった、守田敏也さんが京都からお越しくださり、最初から最後までビデオを回してくださいました。守田さんにお礼申し上げます。ありがとうございました!せっかくでしたのに、時間ばかりが気になって、国際反核キャンプのことをひとことでもお話いただいたらよかったとは後の祭りでした。
ただ、この場をお借りしてお伝えします。安倍政権の成長戦略のひとつであった海外への原発輸出は、三菱重工業がトルコへの輸出を、そして、日立が英国への輸出を、12月に入り次々と断念、凍結しました。これで、すべての原発輸出計画は座礁しました!これらは、国際反核キャンプや守田さんのような、市民の地道でアイディアとハート溢れる活動が、時を得て、分厚いように感じられた氷を溶かしたのではないでしょうか。ほんとうに希望を感じます!
祈り続けること、決して諦めないこと、地球市民で連帯していくこと、私たち市井の者に備えられた偉大な力だなあ、と思わずにいられません。
さて、今、あらためて読み返したいものが、ランド・アンド・ライフから30年にわたって発行し続けてきた、ホピの教えの口述記録『生命の始まりから浄化の日まで -ホピ物語-』です。1907年「最後の伝統派の砦」といわれたホテビラ村を創設したユキウマの息子にあたる、太陽氏族ダン・カチョンバが、亡くなる前に語り残したといわれるお話です。この口述記録の朗読は、札幌在住のWakakoさんが、数年前から各地で行ってくださっていますが、私自身で朗読したい、という思いがふつふつと湧いてきています。近いうちに叶えたいと思います。
山本先生には、ホピランドが位置するのが、フォーコーナーズ(四つの州が十字に交わっている)エリアであることを、会が終わった翌日にお伝えしました。その返答をいただけることを、密かに心待ちにしているところです。
今回の報告会で、私たちはみな、太陽の叡智が心臓の中、その働きの中に刻印されている、ホピ丸十字をこの胸に抱いているのだ、と分かりました。
その太陽の叡智こそが、おそらく原初、人に与えられた叡智であり、すべての宗教の根源ともなるものなのではないでしょうか。
丸十字、この普遍的なるシンボル、です。
これからも、ヨーロッパの風はつぎつぎと新しい扉を開いてくれるでしょう。あまりに流れが早い気もしますが、何か急がされている、そう感じます。
新しいホピの認識、ほんとうにホピは何を伝えようとしたのか、その探求は始まったばかりですが、確かにそこを誰かが辿った道が示されています。その道案内をしてくれるのが私自身の直観、そして、これまでの見聞。それに基づく確認作業、それを繰り返していくのだろうと思います。