『セイクレッド・ラン』オンライン鑑賞会

『セイクレッド・ラン』宮田雪’89年作品オンライン鑑賞会

 ~宮田雪十三回忌(2月14日)に寄せて~

2023年3月3日(金)20:00-22:00

 映画『ホピの予言』監督宮田雪(みやたきよし)が旅立ち、2月14日で十三回忌を迎えます。この機会に、これまでほとんどご覧いただくことのなかった宮田の作品『セイレッド・ラン』(1990年1時間9分)をオンラインで公開いたします。

 ‟セイクレッド・ラン″とは、アメリカインディアン運動の指導者だったデニス・バンクス氏(Dennis Banks 、オジブエ族、1937-2017)が提唱した祈りのランニングのことです。走ることは、自分の肉体を大地に投げうち、大地や繋がるすべてのいのちのために祈る行為とされてきました。

 この映画は、1988年6月1日ニューヨーク州オノンダガ→カリフォルニア州ゴールデンゲイト・パークまでの43日間、8月6日広島→9月7日北海道・幌延までを、インディンランナー、日本人ランナーたちが「大地といのちのために走ろう」を合言葉として、アメリカ大陸横断と日本列島を北上縦断し、約4か月間28800㎞を走り抜けた記録です。

この前年11月、アメリカインディアン・フィルム・フェスティバルにて、『Hopi Prophecy』がドキュメンタリー大賞を受賞し、その授賞式においてデニス・バンクス氏がランニングの計画を発表しました。

 ランニングのオーガナイズは、アメリカ大陸横断は、主に詩人で活動家のトム・ラブランク(Tom Lablanc、スー族)そして、日本においては、映画『ホピの予言』上映に携わった各地の草の根の皆さんにより準備、受け入れされました。この間、事務局は当時、草の根の情報ミニコミ誌だった『人間家族』の事務局(大築準編集長)が担っています。

 日本でのランニングは、8月6日広島をスタートとして、原発などの核施設を通り、最終地点が高レベル放射能廃棄物中間施設の計画地だった北海道・幌延であったことから、多くのマスコミは「反核 ランニング」と報道しました。

しかし、毎朝、祈りで始まり、走り、そして各地で文化の交流と共に、肌や言葉、習慣が違う者たちが出会い、ランニングを作り上げていく過程は、平和を創造する実践であり、自己浄化と魂の学びの学校といえるものでした。

1990年VHSとして、ランド・アンド・ライフが制作したものの、制作会社の倒産などの事情により、広くご覧いただくことができませんでした。このYoutube動画は、VHSから作成したものです。

 デニス・バンクス氏、ホピのメッセンジャー、トーマス・バニヤッカ氏はじめ、ランナーのアメット・イーストマン氏、アーチストのポール・オウン・ザ・セイバー氏、宮田雪など、スピリットの世界へすでに旅立ったウォリアたちの姿が蘇ってくるようです。

大地といのちへの真摯な祈りと、核のない平和な世界を希求したインディアンたちと日本人、さらにアイヌの魂の交流が、亀の島と弓の島を繋ぐ虹となり、地球の澄んだ伏流水となって、これからも枯れることなく大地といのちを潤し続けていくことを願います。

 

次のフォームよりお申し込みください。

https://forms.gle/oDGPuPtzgZjJqp7U9

①当日視聴希望(録画配信あり)

②録画による後日視聴希望 

共に参加費1,000円

 

参加費のお振込み確認後、ZoomURLを送らせていただきます。尚、YoutubeURLは、当日、Zoomのチャットにてご案内いたします。

当日の視聴後、ご参加くださった方から、なんらかお声をお聴きできたらと思っています。

録画配信は10日間の予定です。

どうぞよろしくお願いします。

      ランド・アンド・ライフ 辰巳玲子拝